最近知名度の上がっている不動産投資の一つにサブリース契約があります。
知っているけれど具体的に説明できるほどは知らない方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、空き家をサブリース契約するメリットと注意点についてご紹介します。
1.手間が減る
サブリース契約を結ぶと、入居者の募集から選定、さらには物件の日常管理まで、多くの手間がサブリース会社に委ねられます。
これにより、物件オーナーは他の事業やプライベートに時間を費やせるようになります。
2.一定の収入が確保される
サブリース契約では、物件が空室であっても一定の賃料が保証される契約内容の場合があります。
これにより収入の安定性が高まり、より堅実な賃貸経営ができるようになります。
3.資産価値の向上
空き家をサブリースする際には、リフォームやリノベーションが行われるケースが多いです。
これは資産価値の向上になり、長期的な資産運用にもつながります。
4.トラブル対応の負担軽減
不動産のオーナーにとって大きなストレスの一つにトラブル対応があります。
しかし、サブリース契約をすることで、サブリース会社が家賃の滞納や入居者によるトラブル、さらには訴訟などのリスクも引き受けてくれます。
これにより、物件オーナーの精神的な負担も大きく軽減されるでしょう。
空き家のサブリースには数多くのメリットがありますが、メリットしかない投資は存在しません。
空き家をサブリースをする際に気を付けなければならない注意点についても知っておきましょう。
サブリース契約では、契約内容によって空室分の賃料についてサブリース会社の支払いが免責される期間が存在する場合があります。
同意の上で存在する免責期間に問題はありません。
しかし、契約を結ぶまで免責期間を認識せずにいた場合、サブリース会社との信頼関係が揺らいでしまうかもしれません。
このような免責期間が設けられているかどうか、契約前にしっかりと確認しましょう。
「30年一括借り上げ」のように案内されていたとしても、契約の内容によってはサブリース会社から期間の途中で解約される可能性があります。
これも契約内容によって定められているため後出しにはならないものの、どう感じるかは別の問題です。
契約締結前に、このような規定が存在するか確認しましょう。
不動産投資において気になるのが収入と出費、すなわち家賃と維持費のバランスです。
サブリースにおいて、契約書には一定の期間についての家賃が保証されると記載されていることが多いです。
しかし、法的な規定により、サブリース会社から賃料の減額を請求される可能性があります。
この点も、契約前に確認が必要です。
また、サブリースのデメリットは、不動産の所有権が元の所有者に残り、将来の取引や相続に制約を与えることです。
仲介売却や買取は、サブリース契約のネガティブな側面に対処し、所有権や財政の安定性を確保する手段として検討する価値があります。
これらの選択肢について詳細な情報を収集し、不動産の状況に合わせて最適な解決策を選択することが重要です。
サブリース契約には多くのメリットがある一方、気を付けなければならない注意点も確かに存在します。
今回注意点としてご紹介したポイントを参考に、後々のトラブルを避けるためにも契約前に確認し、相談しましょう。
サブリース契約を成功させるためには、まず自分が嫌だと思うポイントの自覚とその意思表示から始めましょう。