親が亡くなり、土地を相続したものの、兄弟間で揉めてしまい、どうすればいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
土地は、現金と違い、簡単に分割することができません。
そのため、相続の際に兄弟間でトラブルが発生しやすいのです。
今回は、相続土地売却で兄弟間で揉めないための方法や、円満に遺産分割するための注意点について解説していきます。
相続で兄弟が揉める原因は、様々です。
代表的な原因を以下にまとめました。
1: 遺言書がないこと
遺言書がない場合、法定相続割合で遺産が分割されます。
しかし、法定相続割合は、兄弟間で必ずしも平等ではありません。
そのため、相続人同士で不満が生じ、揉める原因となることがあります。
2: 現金が少なく不動産の割合が多いこと
現金が少ない場合、不動産を現金化して分割する必要があります。
しかし、不動産の価値は、市場によって大きく変動します。
そのため、兄弟間で不動産の評価額について意見が食い違い、揉める原因となることがあります。
3: 生前の想定よりも現金が減っていたこと
生前に親から「○○万円もらう予定だった」など、遺産の分配について話し合っていた場合、実際に相続した現金が想定よりも少なかったために、兄弟間で揉めることがあります。
4: 寄与分や特別受益を主張すること
相続人の中で、親の介護など、生前に特別な貢献をしていた人がいる場合、その貢献分を考慮して遺産を分割する「寄与分」が認められることがあります。
また、生前に親から財産をもらっていた場合は、「特別受益」として相続分が減額されることがあります。
これらの主張が認められない場合、兄弟間で揉める原因となることがあります。
相続した土地を兄弟で分ける方法は、大きく分けて5つあります。
それぞれの方法のメリット・デメリットを理解し、状況に合わせて適切な方法を選択することが重要です。
1: 遺産分割協議
遺産分割協議とは、相続人全員で話し合い、遺産の分割方法を決める方法です。
遺産分割協議は、最も一般的な方法ですが、兄弟間で意見が一致しない場合、なかなかまとまらないことがあります。
そのため、弁護士などの専門家に相談しながら進めることが大切です。
2: 相続放棄
相続放棄とは、相続人が相続を放棄することで、相続財産を受け継がない方法です。
相続放棄は、相続財産に債務がある場合などに有効ですが、相続放棄をすることで、相続財産だけでなく、相続債務も放棄することになります。
そのため、相続放棄をする前に、相続財産の状況をしっかりと確認する必要があります。
3: 代償分割
代償分割とは、土地を相続した兄弟の一人が、他の兄弟から土地の持分を購入する方法です。
代償分割は、土地を現金化せずに分割できるため、不動産の価値が変動するリスクを回避できます。
しかし、代償分割を行うには、土地の評価額について兄弟間で合意する必要があるため、揉める可能性もあります。
4: 換価分割
換価分割とは、土地を売却して、その売却代金を兄弟で分割する方法です。
換価分割は、土地を現金化できるため、兄弟間で公平に分割できます。
しかし、換価分割を行うには、土地の売却価格について兄弟間で合意する必要があるため、揉める可能性もあります。
5: 分筆による現物分割
分筆による現物分割とは、土地を分割して、それぞれの兄弟に分割された土地を分配する方法です。
分筆による現物分割は、土地を現金化せずに分割できるため、不動産の価値が変動するリスクを回避できます。
しかし、土地の分筆は、手続きが複雑で、費用もかかる場合があります。
相続土地売却で兄弟間で揉めないためには、遺言書の作成や、生前からの話し合いが重要です。
また、相続が発生した後は、弁護士などの専門家に相談し、適切な方法で遺産分割を進めることが大切です。
兄弟間で話し合い、お互いに納得のいく方法で遺産分割を進め、円満な解決を目指しましょう。
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