お手持ちの不動産を売却する理由は人それぞれですよね。
特に隠す気はなくとも、その理由を買主に伝えることで売却に影響が出てしまうのではないかとお悩みの方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、買主に不動産売却するきっかけは伝えたほうが良いのかというお悩みについて広島市の不動産会社がお答えします。
基本的に買主に伝える必要があるきっかけとしては、買主が不安や不快に感じるような問題がある場合です。
とはいえ、本来は全てそのまま伝えたほうが良いですが、実際のところどこまで明確に伝えなければならないかという基準はありません。
また伝え方によっては売却が難しくなる場合もあるため、しっかりときっかけに関する内容は伝えつつも、その改善策も同時に伝える必要があります。
例えば、家の老朽化をきっかけに売却を検討させる場合です。
その老朽化の度合いによって伝える必要があるかそうでないかは異なりますが、著しい雨漏り被害やシロアリ被害がある場合には、買主にその事実を伝える必要があります。
もしこの内容を伝えなければ、契約不適合責任を問われることにもなりかねないため、十分に注意が必要です。
ただし、買主にきっかけを伝える際に「劣化が進んできたから」という率直な理由のみを伝えてしまうことはあまりおすすめではありません。
なぜなら、他にも劣化が進んでいる部分があるのではないかと買主を疑心暗鬼にさせる可能性があるからです。
したがって、そのきっかけと伝える際はその事実を正直に伝えるとともに、リフォームやリノベーションなどの改善策を伝えるようにしましょう。
売り主様にとってきっかけを伝えるか否かで悩む最大の理由としては、売却のきっかけの内容によって売却価格が下がってしまうことではないでしょうか。
確かに周辺の治安や近隣トラブル、離婚などが売却のきっかけである場合には、査定価格よりも売却価格が下がってしまう可能性もあります。
ただし、こうした条件が事前に把握されていれば査定の際に事前に反映されるため、さほど大幅に価格が変動することはありません。
とはいえ、事故物件の場合は売却価格に大きく影響を与えることが多いため知っておくと良いでしょう。
こうしたことを踏まえると、やはり売却のきっかけを伝えることに気が引けるかも知れません。
とはいえ、仮に自分が買主の立場であるとした場合、どのようなことを知っておきたいのか想像することできっかけを明確に伝える大切さを理解していただけるのではないでしょうか。
今回は、不動産売却するきっかけに関するお悩みについてご紹介しました。
結論、買主がそのきっかけを知り、契約締結に影響を及ぼすような場合には必ず売却理由を説明する必要があります。
またそのきっかけによっては売却価格に影響を及ぼす場合もありますが、内容を伝える重要性を理解した上で不動産売却を行いましょう。